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2016年大相撲春場所の初土俵から約8年、長崎県平戸市出身の平戸海(本名・坂口雄貴)が今年の目標にしていた小結昇進を現実にした。名古屋場所(14日初日)の番付が発表された1日、地元では昇進を祝う懸垂幕や横断幕が市庁舎や母校など市内計4カ所に掲げられ、家族や関係者からは喜びの声が上がった。
母の美香さんは「うれしくて胸がいっぱい。大きなけがもなく、ここまで来られて良かった」と声を弾ませ、続けて「小さいころから弱音を吐かない子だった。自分が頑張れるところまでやってみて」とエールを送った。黒田成彦市長は「市民全体にとって大きな喜び。今後の活躍に期待している」と述べた。
平戸海の母校、中部中には地元後援会(西川克己会長、約1070人)の主要メンバーら約20人が集まり、雨の中、校舎の外壁に「祝小結昇進平戸海関」と書かれた懸垂幕(長さ約10メートル、幅約1メートル20センチ)を掲げ、拍手とともに歓声を上げた。西川会長は「名古屋場所が大きな試金石になる。気を抜かずにいい相撲を取ってほしい」と話した。
平戸海の実家近くに事務局がある紐差小校区まちづくり運営協議会は、会報の号外を発行して昇進を祝った。今月中旬、同校区の全1050世帯に配布する予定。