訪日米国人観光客、コロナ前の35%増に 円安で消費力高まる

Aishwarya Jain

[1日 ロイター] - 日本を訪問する米国人観光客が今年急増している。円安が背景にあり、日本の宿泊市場への外国人投資家の関心も大きく高まっている。

米商務省国際貿易局のデータによると、1─5月に空路で日本に到着した米国人は90万人を超え、前年比17.4%増、コロナ流行前の2019年比では35.5%増となった。

コロナ禍収束後の旅行需要回復も寄与しているが、このところの円安が米国人の消費力を押し上げており重要な要因となっている。

ホテル予約情報サイト「ホテルプランナー」のティム・ヘンチェル最高経営責任者(CEO)は「対ドルで円安になったことで、米国人観光客にとって旅行体験全体がより手頃な価格になっている」と述べた。

日本のホテル業界への外国からの投資も急増している。

MSCIのデータによると、今年上期の投資額は13億8000万ドルで前年同期比19.2%増加。19年上期との比較では176.3%増加した。

マリオット、ヒルトン、ハイアット、チョイスなど米国を拠点とする複数のホテルは、現地の不動産会社やホスピタリティー企業との提携を通じて日本事業を拡大している。

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