【ガーデニング】初夏から晩秋まで楽しめる花8選。暑さのなかで次々に咲く一年草

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外に出るのもおっくうな夏。庭やベランダはできるだけ手間なくキレイにしたいものです。そこで重宝なのが暑さに強く、次々に長く咲き続ける一年草! 手ごろな価格で求めることができて、秋まで楽しんだらさっぱり処分できるので、植え替えもラクチンです。

★夏こそ日陰を好む花★

花が次々に長く咲き続ける一年草の魅力

一年草は長く咲くものが目立ちます。開花期の長さでいうと、多年草よりも一年草のほうが長く咲くものが多いのです。秋から春まで咲き続けるパンジー&ビオラと同じく、初夏から晩秋まで咲く一年草もいろいろあります。

暑い季節はできるだけ手間をかけずに、庭やベランダをきれいにキープしたいですよね。暑さに強く花が次々に長く咲いてくれる一年草を取り入れて、夏も家のまわりを華やかに彩りましょう!

一年草の苗はグッとお手ごろです。1種類を3株以上求めて群植すると、さらに魅力的になります。晩秋には咲き終わった苗は処分できるので、秋から楽しみたい植物との植え替えも簡単です。この夏は一年草の魅力を再発見してみませんか。

長く楽しめるから嬉しい夏の一年草8選

カラフルでポップな魅力いっぱい【ジニア】

草丈:20~80㎝

赤やピンク、オレンジ色に黄色とカラフルな花色でポップな雰囲気が愛されます。和名のヒャクニチソウ(百日草)以上、霜が降りる頃まで開花。おもに出回るのは八重咲きのプロフュージョン。八重咲きで草丈の高いエレガンスや一重で華奢な草姿のリネアリスなども人気です。

リネアリス

星を散らしたような小花がかわいい【ペンタス】

草丈(樹高)/30~100㎝

星型の小花をドーム状に集めてかわいらしい花です。咲き終わった花の下で切り戻すと、脇芽が伸びて次々に花が上がります。草花に見えますが熱帯原産の常緑低木なので、暑いほど元気に育ちます。ただし、寒さに弱いため日本では一年草扱い。日陰気味の場所でもOK。

夏に元気なビタミンカラーの花【マリーゴールド】

草丈:20~60㎝

幾重もの花弁がボール状になり草丈が高めなアフリカン・マリーゴールドと、小ぶりで花つきのよいフレンチ・マリーゴールドがおもに出回ります。咲き終わった花がらを摘むと、次々に開花。独特の匂いが害虫防除に役立つとして、トマトなどと一緒に栽培することも。

フレンチ・マリーゴールド
アフリカン・マリーゴールド

ドライフラワーでも楽しめる【センニチコウ】

草丈:20~70㎝

よく分枝する茎先にボンボンキャンディーのような花を咲かせます。花に見えるのは苞なので、色があせにくくてドライフラワーとしても人気です。古くから親しまれてきたピンクや白のセンニチコウに対して、近年は多年草で鮮やかな花色のキバナセンニチコウも登場。

センニチコウ
キバナセンニチコウ

花壇の縁取りや寄せ植えに重宝【ポーチュラカ】

株張り:20~30㎝

多肉質の茎葉に、ぱっちり開くかわいらしい花を咲かせます。草丈低く、這うように広がるので、グラウンドカバーや寄せ植えに使いやすいものです。花色は濃いピンクや黄色にオレンジなどと鮮やか。暑さや乾燥に強いものの寒さに弱いので地植えでは一年草扱い。

風に揺れる花穂が涼やかな雰囲気【ブルーサルビア】

草丈:40~60㎝

店頭ではブルーサルビアと呼ばれますが、本来の名前はサルビア・ファリナセア。花色も青だけでなく白もあるのがややこしい(笑)。ビタミンカラーの花が多い夏の庭に涼感をもたらす花色です。寒さに弱い多年草なので秋には枯れますが、初夏から晩秋まで長く開花。

カラフル&フサフサの花穂が人気【ケイトウ(セロシア)】

草丈:10~60㎝

ケイトウといえば、鶏のトサカのような花形を思い浮かべる世代もありますが、近年はフサフサの羽毛ゲイトウが主流。それも極小の花穂を密に仕立てた多粒まきの鉢植えが人気で、セロシアと呼ばれることもふえています。カラフルな花色を集めるとかわいらしい!

花より目立つ手間なしリーフ【コリウス】

草丈:30~80㎝

シソの仲間で、バラエティーに富む葉色の園芸品種が流通。鮮やかな色の葉は花より大きいから目立ち、こんもり整う草姿は手間なく庭や鉢植えを彩ります。日陰にも強いので、暗めの場所を明るく彩るのにぴったり! 伸びた茎葉は切り戻して、簡単に茎ざしできます。

長く咲く一年草は切り戻しがポイント!

ここに紹介した草花は初夏から晩秋まで長く咲き続けるものばかり。ただし、咲き終わった花がらをそのままにしておくと、次の花が咲きにくくなります。花がらは下の節のすぐ上で切り取るか、キープしたい草丈で切り戻しましょう。

すると、葉腋から脇芽が伸びて次の花芽があらわれます。株全体をいっぺんに切り戻してもよいですが、咲き終わった花ごとに切っていくと、花が途切れなく咲き続けます。また、ごく薄い液体肥料を水やりがわりに与えると、開花しやすくなるものです。

厳しい暑さの中で咲き続ける花たちに元気をもらって、今年の夏を乗り越えましょう!

ジニアとセンニチコウ

※2023年7月5日に配信した記事を再編集しています。


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