平均年齢80歳、小山の合唱団が25周年 6日に記念コンサート 人生表現する劇にも挑戦

本番に向け練習に励む合唱団のメンバー

 【小山】市内のお年寄りを中心に活動を続ける合唱団「なつかしの童謡会・おやま」がことし25周年を迎え、市文化センターで6日に記念コンサートを開く。平均年齢約80歳のメンバー54人が「次世代につなごう美しき日本の歌」をテーマに、「夏は来ぬ」「学生時代」などを披露する。人生を表現する劇にも挑戦する予定で、メンバーは「今だからこそできることを表現したい」と練習に励んでいる。

 合唱団は1999年9月、公民館の合唱講座OBを中心に発足した。現在のメンバーは91歳男性を筆頭に、ほとんどが70、80代。声楽家の指導を毎月2回受け、5年に1回発表会を開いているほか福祉施設への訪問も続けている。

 代表の片柳(かたやなぎ)のり子(こ)さん(76)=乙女3丁目=は「歌はみんなの元気の源。特に童謡はこれまでの人生を振り返ることができるのが魅力」と話す。

 今回のコンサートでは、人生を歌や劇で表現する。1部は「季節の美しきうつろい 花鳥風月」として、「どこかで春が」「おぼろ月夜」などを披露。「美しき人生」がテーマの2部は「こんにちは赤ちゃん」「いのちの歌」などを熱唱する。壬生少年少女合唱団との共演も予定している。

 指揮や演出を担当するソプラノ歌手菊川敦子(きくかわあつこ)さん(62)は「皆さん前向きで明るく、思いやりがある方ばかり。歌にもそのような人間性を感じることができる」と、合唱団を評している。

 午後1時半開演。入場料は一般前売り500円、当日600円。高校生以下無料。(問)片柳さん090.9150.1214。

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