「赤潮」ブリ・シマアジ大量死 報告相次ぎ被害全容把握できず 長崎

長崎県南部の橘湾で、去年の夏に続き今年も「赤潮」が発生し、養殖されているブリやシマアジなどが大量に死んでいることが県議会で報告されました。

県の報告によりますと、橘湾では先月13日赤潮プランクトンの一種「シャットネラ」の発生が警戒基準を超えました。

県では漁業者らと連携し、赤潮の防除剤をまくなどの対応を取っていますが、長崎市や雲仙市の漁業者から養殖魚が死んだという報告が相次いでおり現時点で被害の全容は把握できていないということです。

県担当者:
「6月22日以降、養殖ブリ・ヒラマサ・シマアジ等のへい死情報が報告され始め、6月28日時点でも橘湾全域で赤潮の発生が継続している状況」

橘湾では、去年の夏にも赤潮が発生し養殖トラフグやシマアジなどおよそ110万匹が死に被害総額は、11億円に上りました。

漁業者からは「防除剤の不足」を心配する声などが寄せられていて、県議からも、漁業者が生産意欲を失くすことがないよう支援を求める要望が相次ぎました。

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