ホークスOBの井口資仁氏、首位独走の古巣に「全国的な人気を感じます。やっぱり強いですよね」 始球式では貫禄のノーバン投球

始球式を行う井口資仁氏(撮影・冨永豊)

◆ソフトバンク―西武(2日、東京ドーム)

「白のキセキ 2024」と銘打たれたこの日、球団OBで前ロッテ監督の井口資仁氏(49)が始球式を務めた。前身のダイエーでプレーした2004年以来となる古巣のユニホームに袖を通し「ソフトバンク(になってからのユニホーム)は着ていないので、ちょっと新鮮な感じはありますね」と笑顔を見せた。

投球もノーバウンドでキャッチャーミットに吸い込まれたが、日米通算2254安打のレジェンドは「やるもんじゃないですね。選手がマウンドで投げる前に、あんまりマウンドで投げたくなかった」と選手に敬意を表しながら苦笑いした。

前身のダイエーが04年7月19日のオリックス戦(福岡ドーム、現みずほペイペイドーム)で「白の奇跡」としてユニホーム配布イベントを実施。井口氏は1番二塁で2安打1打点と活躍。当時の復刻という形でこの日も白一色に染まったスタンドを見て「選手はグラウンドで感じ方が違うと思う。東京でこれだけお客さんが入るわけだから、やっぱり全国的な人気を感じます」とかみしめた。

18年から5年間ロッテを指揮し、ソフトバンクともしのぎを削ってきた。パ・リーグ首位を独走する古巣に「戦力はもちろんすごいですけど、本当に若い選手たちがどんどん出てきている。小久保監督も2軍(監督)から上がってきているので、うまく回っているのかなと思いますし、やっぱり強いですよね」と実感していた。

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