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本格的な海水浴シーズンを前にした2日、新潟市の日和山浜海水浴場で、沖に向かう危険な流れ『離岸流』の調査が行われました。
離岸流は、海岸に打ち寄せた波が沖に戻る時に発生する強い流れです。
新潟海上保安部と長岡技術科学大学の調査では、海の流れが見えるように緑色の着色材を使って、離岸流が発生しているかを調べます。
上空から見てみると、画面右側の波消しブロックに沿うような形で、緑色の流れ(離岸流)が沖に向かっているのが分かります。
離岸流は、大きなもので幅30m・長さ数百mに及び、秒速2mに達することがあるそうです。
「プロの水泳選手でも、流れに逆らって泳ぐことは難しいと言われています」
日和山浜海水浴場では、秒速0.2mの離岸流が、幅およそ10m・長さ60mにわたって発生したのが確認されました。
離岸流は、波が穏やかな時にも発生し、陸からは見えにくいため注意が必要です。
【新潟海上保安部 小野裕也次長】
「離岸流がどこで出るのかということも含め、なかなかつかみにくい」
「お子さんから目を放さず海水浴に来ていただきたい」
【長岡技術科学大学 犬飼直之准教授】
「弱い流れでも、人間にとっては逆らえないくらいの強さになります。波が低くても決して安心・安全と考えないで、注意して水に入ってほしい」
新潟海上保安部によりますと、沖に流される事故が管内で過去5年に14件発生していて、離岸流が原因とみられるものもあるということです。
新潟海上保安部では、離岸流に巻き込まれた時には、陸に向かって慌てて泳がず、岸と平行に泳いで離岸流から脱出することを意識してほしいとしています。