「どちらの意見も尊重して公平に決めないといけない」小学生が模擬裁判にチャレンジ

高知市の小学校で、初めて、模擬裁判の授業が行われました。子どもたちはそれぞれの意見を聞く大切さと公平な視点を持つ難しさなどを学んだようです。

模擬裁判を体験したのは高知市の第六小学校の6年生、33人です。高知弁護士会によりますと、小学校の授業で刑事事件の模擬裁判を行うのは、今回が初めてです。

子どもたちは、弁護士2人から、裁判の仕組みや公平な視点の大切さなどを学んだ後、実際に検察官や弁護士、裁判官の役割に分かれて、「器物損壊事件」の模擬裁判を行いました。子どもたちはそれぞれの立場で、それぞれの主張に真剣に耳を傾けながら、思い込みで判断していないかを話し合い、自分たちが下す判断を慎重に考えていました。

(児童は)
「裁判官でどちらの意見も尊重して公平に決めないといけないというところが難しいと思いました」
「これから見た目で判断しないとか、何かを考えるときは友達や仲間で考えたらいいなとも思いました」

高知弁護士会は「事実を確認する力や、反対意見を聞いた上で意見を伝える力を身につけて、日ごろの生活の中でも役立ててほしい」とと話していました。

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