辺野古くい打ち試験で木原防衛大臣「協議の対象ではない」 県は実質的工事着手と反発

普天間基地の辺野古移設に向け、防衛省は4日にも名護市・大浦湾でくい打ち試験を実施する方針ですが、木原防衛大臣は県との事前協議は必要ないとの認識を示しました。県は実質的な工事着手だとして反発しています。

普天間基地の移設にともなう辺野古の埋め立て工事で、防衛省は大浦湾側の軟弱地盤改良のため、約7万本の砂くいを打ち込む計画で、この工事に向けたくい打ち試験を4日にも実施する見通しです。

▽木原防衛大臣 「護岸工事を行うものではないことから、実施計画協議等の対象ではないと考えております」

木原防衛大臣は2日の会見で、くい打ち試験は手順を確認するためのものであり、試験で打ち込んだくいはその後撤去することなどから、県との事前協議は必要ないとの認識を示しました。

一方、県はくい打ち試験も実質的な工事の着手にあたるものだとして、協議が調うまでは実施しないよう求めています。

普天間基地の辺野古移設工事をめぐっては先月、埋め立てに使用する土砂を運搬するダンプカーに抗議活動中の女性と警備員がはねられ死傷する事故が起きていて、国は土砂の運搬を一時的に中止しています。

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