受刑者が盲導犬候補の子犬を育成 命の大切さ学び心の更生へ「パピー」を盲導犬協会へ(島根)

浜田市の矯正施設・島根あさひ社会復帰促進センターで、入所する訓練生による盲導犬候補の子犬の育成が終わり、プログラムの修了式が行われました。

浜田市旭町にある矯正施設・島根あさひ社会復帰促進センターでは、入所する訓練生、受刑者の人間的成長を促すとともに、命の大切さを学び、心の更生につなげることを目的に、2009年から盲導犬候補の子犬を育成する訓練プログラムが導入されています。

1日は15回目となるプログラムの修了式が行われ、日本盲導犬協会の金高理事長から、プログラムに参加した13人の訓練生ひとりひとりに修了書が手渡されました。

そして、訓練生が約8か月間、育て上げたラブラドールレトリバーの子犬3匹が、日本盲導犬協会に引き渡されました。

修了生:
初めはできるのかなと不安だった。8か月くらい一緒だったので、さびしいというのはあるが、盲導犬になってもらえるように願っているというのが、今の気持ち。

引き渡された盲導犬候補の子犬たちはさらに半年から1年かけて、盲導犬になるための訓練を受けるということです。

盲導犬不足の解消と受刑者の更生訓練を兼ねたこのプログラムで、これまでに77匹の子犬を育成し、このうち20匹が盲導犬として活躍しているということです。

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