栃木県内初、真岡で花火とドローン共演 27日の大花火大会 300機で夜空彩る

ドローンを用いて夜空に描く、市制70周年記念ロゴマークのイメージ

 栃木県の真岡市花火大会実行委員会は、真岡の夏まつり荒神祭に合わせて27日夜に市役所東側の五行川沿いで開催する大花火大会でドローンによるショーを催す。市制施行70周年の節目を飾る新たな取り組みとして、発光ダイオード(LED)ライトを搭載した300機を用いてロゴマークや動画などを表現し、花火と共に夜空を彩る。委員会によると、花火とドローンショーの組み合わせは県内で初の試み。

 多色を発光できるLEDライトを搭載し、事前にプログラミングされた各機が上空を舞い、下部の花火と共演する。

 縦30メートル、幅90メートルの空間を活用し、市制70周年の記念ロゴマークや、SL、市のイメージキャラクター「もおかぴょん」、各スポンサー企業のロゴなどを表現する。例年4部制の花火大会を5部制とし、第3部の12分間でショーを展開する。

 全国各地でドローンショーを手がける大手「ドローンショー・ジャパン」(金沢市)と手を組んだ。新型コロナウイルス禍を経て昨年4年ぶりに花火大会が復活し、数多くの来場者で盛り上がったこともあり、70周年の節目となる今年、新たな目玉企画を模索した。

 ドローン操縦の教習や活用事業を手がける小林の「栃木ドローンステーション」社長の柳岡久士(やなおかひさし)さん(48)が会員に加わり、ドローンショー・ジャパンとつながりがあったことなどから具現化した。

 実行委員会花火部長の山川久雄(やまかわひさお)さん(58)は「新しいこと、最先端のことをやろうという意気込みでチャレンジする企画。ぜひ市民の皆さんに楽しんでもらいたい」と意気込む。

 花火は、例年同様2万発を打ち上げる。祭りの花形であるみこしの川渡御に合わせてスタートする。

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