富山県の成長戦略で“関係人口”拡大は…「リモートワーク最適地」「ヘルスケアの地」などを押し出す意見も

今年度2回目となる富山県の成長戦略会議が2日開かれ、県に関わる人を増やすため「関係人口」拡大の方策について話し合われました。

これは、県内に観光などで定期的に訪れる人や県産品を購入する人など県に関わる人を増やすことで、経済の成長や活性化を目指そうというものです。

会議では、東京や大阪へのアクセスの良さと自然環境に恵まれていることを踏まえ「リモートワーク最適地として広める」や、薬売りなど医薬の伝統をいかし「疲れた体を休めるヘルスケアの地」とするなど、県の特徴を全面に押し出す意見が相次ぎました。

*実業家(富山県出身)中村利江委員
「(県が作った観光ポスターの)『富山で休もう』は、すごくいいキャッチフレーズだった。本当に休めるよと。(例えば日本人にも多い)大腸がん検査は 事前準備など嫌な人も多いが、検査のあとおいしいものが待っている。たくさん休めるというパッケージで、体をメンテナンスするために富山に来て検査を受けましょうと」

*慶應大教授・脳科学者(富山県出身)安宅和人特別委員
「もともと(富山は)『ヘルスケア地区』富大の膵臓・胆道センターは(医療技術が)すごい。(他県では制限があるが)富山で悪性腫瘍を『根こそぎ取る富山』みたいなことをやれば、みんな富山に来る」

このほか、子育て世代を呼び込むために雨でも遊べる全天候型の遊び場整備など若い世代が求める環境整備についての意見もありました。

会議は今月30日にも行われ、9月下旬にも新たな「人口未来戦略」がとりまとめられることになっています。

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