〈和〉の魅力あふれる珠玉のデザインに感動…日本が誇る建築家「隈研吾」の名建築5選

(※写真はイメージです/PIXTA)

「新国立競技場」や「ヴィクトリア&アルバート博物館」の分館である「V&Aダンディー」をはじめ、数多くの独創的な作品を生み続けている建築家・隈研吾氏。都市の風景にも溶け込む「和」のデザインは、まさに圧巻です。今回、THE GOLD 60編集部がセレクトした、隈氏が手掛ける日本の「名建築」を紹介します。

1.浅草文化観光センター (東京都)

[写真1]浅草文化観光センター 出所:PIXTA

浅草雷門の前にある、観光案内所や会議室、多目的スペース、展示室などからなる複合施設「浅草文化観光センター」。平屋を積み重ねたようなユニークな外観が特徴的ですよね。

日本語・英語・中国語・韓国語の4ヵ国語で観光案内を行っており、最上階の展望テラスからは、浅草が一望でき、東京スカイツリーも見られます。

浅草文化観光センター
所在地:東京都台東区雷門2-18-9

施行年:2012年

2.GINZA KABUKIZA (東京都)

[写真2]GINZA KABUKIZA 出所:PIXTA

無形文化遺産である歌舞伎の劇場「歌舞伎座」と高層オフィスビル「歌舞伎座タワー」で構成された複合施設。地上29階・地下4階建て。歌舞伎座としては5代目の建物です。

歌舞伎座の背後に建つ高層タワーは、日本の伝統的美学を基調にしており、白を基調とするデザインは、歌舞伎座の漆喰壁からインスピレーションを得たものだそう。

また、GINZA KABUKIZAの地下2階にある「木挽町広場」では、災害時の一時受け入れ施設として、帰宅困難者を約1,000人収容可能。さらに、劇場内にも一時帰宅困難者約2,000人を収容可能で、施設全体で約3,000人を収容できる、防災支援拠点の機能も果たしています。

GINZA KABUKIZA
所在地:東京都中央区銀座4-12-15

施工年:2013年

3.新風館 (京都府)

[写真3]新風館 出所:PIXTA

建築家、吉田鉄郎氏設計の旧京都中央電話局(1926年竣工。京都市登録有形文化財)を活かした棟と新築棟で構成されるレンガ造りが印象的な商業施設「新風館」。隈研吾氏はデザイン監修を担当しています。

アジア初上陸となる「エースホテル京都」、ミニシアターの「アップリンク京都」なども入った、烏丸御池エリアのランドマーク的スポットとなっています。烏丸通りから東洞院通りを繋ぐ、隈研吾氏のデザインによる木組みを多用したパサージュが、迫力たっぷりです。

新風館
所在地:京都府京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2

施工年:2020年

4.御園座タワー (愛知県)

[写真4]御園座タワー 出所:PIXTA

マンション(グランドメゾン御園座タワー)、劇場(御園座)、飲食店(御園小町)からなる40階建ての複合施設「御園座タワー」。隈研吾氏は監修を担当しています。2~6階の劇場部分の外壁は、日本の伝統的な意匠「なまこ壁」のデザインを採用しており、格式高さが際立つ外観となっています。

御園座タワー
所在地:愛知県名古屋市中区栄1-10-5

施工年:2017年

5.ホテルロイヤルクラシック大阪難波 (大阪府)

[写真5]ホテルロイヤルクラシック大阪難波 出所:PIXTA

解体された村野藤吾氏設計の旧大阪新歌舞伎座の跡地に建てられた「ホテルロイヤルクラシック大阪難波」。地上19階・地下1階建てで、低層部は、旧大阪新歌舞伎座のファサードを再現しています。

全150室のゲストルームは、日本の伝統美をちりばめた至高のやすらぎ空間となっており、大阪の夜景を一望できるバーラウンジや、こちらも隈研吾氏が設計を手掛けたオープンカフェなど、こだわりの空間を堪能できます。地下鉄なんば駅に直結した好立地で、どこへ行くにもアクセス良好なのも嬉しいですね♪

ホテルロイヤルクラシック大阪難波
所在地:大阪府大阪市中央区難波4-3-25

施工年:2019年

日本が誇る建築家・隈研吾の建築に出会える場所「5選」はコチラ

いかがだったでしょうか? 世界的にも高い評価を受けている隈研吾氏の作品を、日本にいながら見ることができるのは、とても恵まれているといえます。今回紹介した作品のほかにも、日本で出会える「隈研吾」建築を、国内旅行の際はぜひチェックしてみてください。

[図表]隈研吾が手掛けた日本の建築作品

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