モデルナの鳥インフルワクチン開発、米政府が1.8億ドルの支援金

Julie Steenhuysen Leah Douglas

[2日 ロイター] - 米モデルナは2日、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)のワクチン開発加速を目的として米政府から1億7600万ドルの支援金を給付されたと発表した。背景には今年3月以降、家畜に感染が広がり、人の感染例も出てきていることへの懸念がある。

科学者らによると、現時点で一般の人が感染するリスクは低い。ただ養鶏場や酪農場で拡散しているウイルスが変異し、人から人へ感染する能力を備えるようになると新たなパンデミックが生じかねないという。

こうした中でモデルナは支援金を投入し、新型コロナウイルスワクチンで採用したメッセンジャーRNA(mRNA)技術に基づく鳥インフルエンザワクチンの開発最終段階の作業を終えて、各種試験を行う。

米政府当局者の説明では、今後週数間で判明する「フェーズ1」の試験結果次第で、来年中にも安全性や免疫反応に重点を置いた最終試験が始まる。

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