平和公園の折れた国旗ポール撤去作業始まる 木製ポールは金属部分が腐食 新しいポールはアルミ製 「原爆の日」に間に合うよう今月中に新設へ

去年11月、広島市の平和公園で、国旗を掲げるポールが強風で折れました。この折れたポールを撤去する作業が3日、始まりました。

平和公園の原爆慰霊碑横にある国旗を掲げるポールは、去年11月28日、強風で先端部分が折れました。

3日は折れたポールの撤去作業が始まりました。

広島市によりますと、折れたポールは木製で高さ18メートル、42年前に地元の木材団体から寄贈を受けたもので、先端についていた金属部分が腐食していたことから折れたとみられています。

広島市は先端部分だけの取り替えができるかなど復旧方法をはじめ、木製か金属製か素材の検討を続けてきましたが、背景の樹木に埋もれない高さの木材が手に入りにくいことや強度の問題から金属製に交換することになりました。

新しいポールは高さ18メートルのアルミ製で、広島市に本社があるサンポールが市に寄贈を申し出たということです。

今後、土台部分も撤去して、同じ場所に基礎部分を新設して新たなポールを設置します。隣りに設置していた高さ10メートルの仮設ポールは取り外します。

広島市では8月6日の「原爆の日」に行われる平和記念式典に間に合うよう、今月末には作業を完了したいとしています。

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