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Can Sezer
[イスタンブール 2日 ロイター] - トルコのエネルギー天然資源省高官のユスフ・セイラン氏は2日、同国が米国と原子力発電施設建設について協議していると明らかにした。
ロイターに「原子力発電能力の拡充と新施設建設というトルコの目標について米国は真剣な興味を示している」と語った。
現在話し合っているプロジェクトの内容を聞かれると「われわれは既存の発電所でも新規発電所でも検討可能だ。米国とは大規模発電所と小型モジュール炉(SMR)の双方で交渉を進めている」と説明した。
ジェフ・フレーク駐トルコ米大使は先月ロイターに、トルコが米国やその他の国にSMR建設の話を持ちかけたと述べた上で「可能ならどのような方法でもトルコの(ロシア)依存を低下させる取り組みで協力している」と付け加えた。
トルコは原子炉4基を備えた3カ所の発電所を建設するとともに、SMRでこれを補完し、合計2万メガワットの電力を生み出して電源構成の多様化を図る計画。
地中海側ではロシア国営原子力企業ロスアトムが手がけるトルコ初の原発建設が既に進行している。セイラン氏によると、2番目の原発建設については韓国およびロシアと、3番目は中国国家電力投資集団(SPIC)との交渉が続いているという。