「不正軽油製造の疑い」岡山県は神戸市の石油製品販売業者らを神戸地検に告発 5億6千万円あまりを脱税か

岡山県などは、きょう(3日)、軽油引取税に係る地方税法違反の疑いで兵庫県神戸市の石油製品販売業者などを神戸地検に告発しました。

岡山県税務課によりますと、この石油業者らは奈良県知事又は岡山県知事の承認を受けることなく、奈良県内の施設と岡山県内の敷地で、軽油と灯油を混和して、2021年8月30日から2023年7月4日までの間に、40回、合計64万リットルの炭化水素油を製造した疑いです。なお、兵庫県、大阪府、奈良県及び和歌山県も同様の容疑できょう(3日)告発していて、各府県知事の承認を受けずに製造した量は合計、1258万4000リットルになるということです。

灯油には軽油引取税が発生しないにも関わらず、炭化水素油を軽油として販売し、軽油引取税を不正に受け取ったとみられています。

岡山県などは告発の理由として、軽油引取税の脱税を目的とした、重大な犯罪行為だとしていて、脱税額は5億6千万円あまりにのぼるということです。

兵庫県の「不正軽油ホットライン」へ情報提供がありわかったもので、すでに不正軽油製造にかかわった疑いで、兵庫県神戸市の石油製品販売業者の社長ら5人は6月19日までに逮捕されています。

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