大渋滞懸念の声も 加治屋町1番街区再開発で住民説明会 鹿児島市

鹿児島市の加治屋町1番街区の再開発事業について2日夜、周辺住民を対象とした説明会が行われ、住民からは道路の渋滞を懸念する声が聞かれました。

加治屋町1番街区では、マンションや商業施設が一体となった26階建ての複合施設の建設が計画されていて、JR九州や地権者が2030年度の完成に向けて準備を進めています。

2日夜、鹿児島市が開催した住民説明会には約40人が参加し、周辺道路の渋滞を懸念する声が聞かれました。

住民
「今でも加治屋町の交差点が渋滞すると、夕方17時半ぐらいは30分ぐらい左折するのにかかる。何か考えないと、多分大渋滞になるんじゃないかと思う」

再開発対象の土地は、電車通りと一方通行の市道に挟まれています。

この市道が420戸あるマンション駐車場の出入口となっているため、参加者は交通量が増加することを不安視しているようでした。

住民
「渋滞にプラスして、一方通行の道路に入ってくるのが厳しい状態になると思う。どれくらいの混み具合か検証した上での、検討をしてくれているのかどうかを教えていただきたい」

鹿児島市の担当者
「準備組合の方で交通量等の調査をした上では基準値内。現在は今の一方通行のままで支障ないと協議しているところだが、今後準備組合の方で設計に入っていくので意見は伝えていきたい」

鹿児島市では今回の質疑内容も踏まえて、都市計画案を作成し、7月上旬から市のホームページなどで公開し、広く意見書を募集するということです。

この意見書は都市計画審議会に提出され、その後正式に都市計画が決定されますが、あくまで基本設計など具体的な内容については、地権者による組合が決定するということです。

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