EV関税巡りEUと数回協議、中国商務省「猶予期間になお期待」

[北京 4日 ロイター] - 中国商務省は4日、欧州連合(EU)の中国製電気自動車(EV)に対する関税を巡り、双方の間で数回にわたり実務レベル協議が開かれたと明らかにした。

何亜東報道官は定例記者会見で「なお4カ月の猶予期間があり、欧州側と中国側が同じ方向に向かって進み、誠意を示し、できるだけ早く協議を進めることを望んでいる」と述べた。

一部のEU加盟国政府と大手自動車会社が関税に反対しているとして「EUが内部からの呼びかけに耳を傾けることを望んでいる」とも付け加えた。

EU当局者はこうした中、5日から中国製EVへの追加関税を4カ月間にわたって暫定的に適用すると明らかにした。

何報道官はまた、EUから輸入する豚肉に対して行っている反ダンピング(不当廉売)調査について、「利害関係者」の権利と利益を保護するためであり、国内産業界からの要請を受けたものだと語った。

中国はこのほか、欧州産ブランデーを巡って反ダンピング調査を行っている。

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