重鎮から注目の若手も 作家が《土佐和紙》に描く日本画新作展【高知】

現代の日本画壇を代表する作家たちが土佐和紙に描いた作品が高知市で展示販売されています。

高知市のはりまや橋交差点にある知る人ぞ知る名所「ダイヤモンドクロッシング」です。路面電車のレールがクロスしている様子を繊細なタッチで描いています。

高知大丸の5階で開かれている「晴々会日本画新作展2024」。重鎮から注目の若手までおよそ30人の作家の新作70点が展示販売されています。

全て高知産の「こうぞ」を100%使った土佐和紙に描いていて、絵の具の発色が良いのが特徴です。

こちらは明け方の四国カルストを描いた「黎明」という作品。朝日を受けて黄金色に輝くススキや山々を美しい色合いで表現しています。

丈夫で保存性に優れている和紙の日本画の数々は7月9日まで展示されています。

一方、4階プラグスマーケットでは高知市の土佐山学舎の6年生が元気にお客さんを呼び込んでいました。

高知大丸ではイヤリングやうちわなど様々な和紙製品を紹介する「伝える和紙フェア」が開催されていて、授業の一環で販売体験をしました。子供たちは6月から授業で土佐和紙の歴史や作られる過程などを学んできました。

土佐山学舎6年:
「和紙を作ってくれた職人さんの温もりとかトロロアオイ(和紙作りの材料)を育ててくれた生産者のありがたみを感じた」

3日は特別に子供たちが思い思いに絵を描いた和紙で包んだどらやきを販売しました。

また会場には4年生から6年生が土佐山の風景を和紙に描いた作品およそ50点が展示されています。子供たちの作品は7月16日まで展示されています。

© 高知さんさんテレビ