【鹿児島県知事選挙】投票まであと3日 3候補が熱い戦い繰り広げる

現職と新人2人が立候補した鹿児島県知事選挙は、7月7日の投開票まであと3日となりました。

選挙戦は終盤を迎え、候補者の支援のために、著名人や政党関係者が訪れたり、川内原発前で訴えたりと、3者3様の熱い選挙戦が繰り広げられています。

県知事選挙には届け出順に、新人で元県議会議員の米丸麻希子さん、新人で市民団体共同代表の樋之口里花さん、現職で2期目を目指す塩田康一さんの、いずれも無所属の3人が立候補していて、選挙戦を展開しています。

米丸麻希子さんの応援に駆けつけたのは、タレントのデヴィ夫人こと、デヴィ・スカルノさんです。

鹿児島市の山形屋前でマイクを握り、ドルフィンポート跡地への新たな総合体育館の建設計画を批判し、支持を訴えました。

デヴィ夫人
「何も桜島の前に7階、8階建てのビルを建てる必要はない。米丸さんには政党や
組織、大会社などのスポンサーがいない。皆さんの力が必要です。ぜひ応援してください」

米丸麻希子候補
「今回の選挙は今までの選挙とは違う。鹿児島を変える最大の最高のチャンスなんです。皆さん、この鹿児島をみんなで一緒に変えていこうではないですか」

2人はこのあと、天文館のアーケードを練り歩き、道行く人や店の人に支持を呼びかけました。

反原発の姿勢を明確に示す、市民団体共同代表の樋之口里花さんは4日、鹿児島県薩摩川内市の川内原発近くで行われた、1号機の運転延長に抗議する集会に参加しました。

ストップ川内原発!3.11鹿児島実行委員会・向原祥隆共同代表
「反基地、反原発を掲げて、樋之口里花さんが勇気を出して出馬してくれた。私たちの暮らしを一瞬で駄目にしてしまう原発の問題、戦争につながる基地の問題を大きな声で訴えてくれている」

樋之口里花候補
「私たちが昨年求めた県民投票はあっという間に約束をほごにされ、裏切られた。知事は県民の命を守る、これが一番だと思う。だとしたら一番の安全対策、原発がある鹿児島での一番の安全対策は原発を止めること、これではないでしょうか」

樋之口さんは、支援者の拍手に送られながら、街宣活動を予定している鹿児島市内に向かいました。

4日午前、鹿児島市のAコープ本社で個人演説会を行った、現職の塩田康一さん。

塩田さんの応援のため、衆議院議員で自民党の小渕優子選挙対策委員長が東京からやってきました。

自民党・小渕優子選挙対策委員長
「塩田さんしか鹿児島を引っ張ってくれる候補者は他にいないんだ、皆さんの世代、次の世代を任せられるのは塩田候補しかいないんだ、そんな思いでこの選挙戦を力強く最後まで戦ってほしい」

塩田さんは稼ぐ力の向上など1期目の実績をアピールした上で、集まった有権者に支持を呼びかけました。

塩田康一候補
「それぞれ県民の意見が分かれることもあるが、透明性をもって議論し、県民に判断根拠を示しながら、しかるべきタイミングで決断すべき時に決断し実行する、そういう姿勢で県政を誠実に着実に進めていきたい」

知事選の投票まであと3日、各候補の熱い戦いが続いています。

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