【中国】6月の国際線運航数、日本路線が首位[運輸]

航空業界の分析を手がける航班管家によると、2024年6月に運航した中国発着の国際線の数は4万6,765便となり、新型コロナウイルス流行前の19年同月の73.2%だった。今年最高の水準。目的地別の運航便数は日本が最多で、夏季シーズン(7~8月)の便数でも、日中路線が最も多くなる見通しだ。

日本路線の6月の運航便数は約4,000便。19年同月の76.5%を記録した。2位の韓国は81.8%の水準、3位のタイは65.8%の水準だった。

シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、英国、イタリアは19年同月を5~29%上回った。一方で、米国行きは23.2%の水準にとどまり、回復が最も遅れている。

国際線の地域別で見た運航便数は東南アジアが全体の40.2%を占め、東アジアは34.9%。欧州は11.5%だった。北米は1.8%。

■夏季に8割水準

航班管家は、夏季シーズンの国際線需要が19年同期の8割前後まで回復するとみている。国際線の計画便数では、日本路線が往復1万8,000便以上で最多となり、タイ路線、韓国路線が日本と僅差で続く。ただ3路線は19年同期の便数に届かず、日本路線は約82%の水準となる。

一方、マレーシア、シンガポール、英国など7カ国と中国を結ぶ路線は19年同期を超える見通しだ。

夏季シーズンの国内線と国際線を合わせた旅客数は延べ1億3,500万人と予測。23年同期から7.0%増え、19年同期比でも12.2%増加する計算だ。便数は19年同期に比べ6.1%増えるとみている。

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