バスアングラーは、比較的レンジ(水深)に気を使わないといわれる。一方、トッププロは極めてレンジを重視しているのに、それを声高には言わないようだ。その誰もが黙して語らないレンジの秘密を、マルチなゲームフィッシングの天才と称される、松本幸雄氏がそっと教えます。
「1に場所、2にレンジ」という、レンジ重要度をカラダに刻め!
海の乗合船の釣り、ワカサギ釣り、ヘラブナ釣りなど、大部分の釣りにとって「棚」、つまりレンジは最重要事項だ。ところが、バス釣りの場合、ルアーやテクニックに比べると、レンジを軽視している人が非常に多い。その現状を松本幸雄さんは強く訴えた。
まつもと・さちお
エリアトラウト、ナマズ、ライギョ、ソルトの達人として確固たる地位を築いているが、バスフィッシングも知る人ぞ知る凄腕。今年はH-1グランプリ牛久戦に初出場して2位。陸王でも川村光大郎さんと大接戦を演じた。
天才・鬼才マツモトサチオが鉄の掟とする、全魚種共通の【重要項目】
松本「ルアー釣りに関して、僕の中で大事な要素は、1に場所、2にレンジ、3にアプローチ、4にルアー、5に色。この順番は変わったことがないし、全魚種共通ですね。レンジって2番目に重要なん
ですよ。だから、レンジを気にしないなんて、あり得ない」。
制層権ルアーその1<スピナーベイト>
レンジキープはもちろん、レンジを上げながら巻く、レンジを下げながら巻けるのがスピナーベイト。レンジの上げ下げの意図は…後述しよう。まずは松本お気に入りのスピナベ2つ!
ウインドレンジ3/8オンス(ノリーズ)
霞水系では、松本さんにとってのマストアイテム。これで中層を引いて、反応があったらスモラバなどを投入する。浮き上がり時に食ってきたら、そのエリアは厳しいと判断する。
Bカスタム3/8オンス(デプス)
リザーバーなどのクリアウォーターで、中層を広範囲に探る場合は、Bカスタムを愛用。静かな波動で、バスの警戒レベルを下げる。
制層権ルアーその2<虫ルアー>
レンジの中でも水面というレンジは別格だ。松本さんによると、水面付近のたった1センチのレンジ差は、中層に置き換えると1メートル以上の差に匹敵するという。
ケロムシ(デプス)
枝などからぶら下げて使うために開発された、虫系ワーム。大ぶりの手足が、強烈な集魚効果を生み出す。松本さんのお気に入りだ。
制層権ルアーその3<?????>はルアーマガジン12月号で!
中層、表層ときたら、あとは…! 釣果をぶっちぎりで変える、レンジの上げ下げのキモもばっちり解説しているのがルアーマガジン2017年12月号。今年春からの釣りだけで、関東55アップを数本、関東50アップなら40〜50本(!!!)釣っている松本さん。知っていることは全てさらす彼のスタイルが、該当記事では溢れまくっているぞ!
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[文/上岡 “カミイ” 庸助|釣りPLUS]