延長13回フィリーズ・ナップが劇的な代打サヨナラ弾 

【ナショナルズ3-4xフィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

フィリーズが2勝1敗で迎えたナショナルズ4連戦の最終戦は、両軍とも9人の投手をつぎ込む延長13回の熱戦となった。5回表までにナショナルズが3点を先行したものの、フィリーズは5回裏にリーズ・ホスキンスの犠牲フライ、オドゥベル・ヘレーラのタイムリーなどで同点とし、試合はそのまま均衡状態に突入。6回から12回まで7イニング連続で無得点の状況が続いたが、延長13回裏一死からニック・ピベッタの代打として登場したアンドリュー・ナップがカウント3-2からの6球目、ナショナルズ9番手のジャスティン・ミラーが投じた内角高めへの速球を振り抜くと、打球は右翼ポール際へ飛び込む劇的な3号サヨナラ本塁打となり、フィリーズのカード勝ち越しが決定した。

劇的な一打で熱戦に終止符を打ったナップは「投手に打順が回るところで出番が来るのはわかっていた。ゲーブ(・キャプラー監督)が僕に伝えてくれていたからね。準備はできていたよ」とサヨナラのシーンを振り返った。昨季までの正捕手キャメロン・ラップが退団し、レギュラー獲りのチャンスが到来したにも関わらず、新鋭ホルヘ・アルファーロに次ぐ2番手捕手の座に甘んじているナップ。打撃面でも昨季より数字を落とし、苦しいシーズンとなっていたが、自身初のサヨナラ弾でネガティブなムードを一気に振り払ってみせた。キャプラーは「素晴らしい瞬間だったね。フィリーズにとっても、そしてアンドリュー・ナップにとっても大きな一打だったよ」とナップの活躍を喜んでいた。

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