オリオールズ・マチャド トレード決定目前との報道

前半戦を終え、オールスター・ブレイクを迎えているメジャーリーグ。ウエーバーを介さないトレード期限が今月末に迫っているなか、トレード戦線の目玉選手の一人であるマニー・マチャド(オリオールズ)のトレード決定が目前に迫っているようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンはマチャドがオリオールズの選手としてオールスター・ゲームに出場する予定であることを報じているが、この試合が「オリオールズ・マチャド」のラストゲームとなるかもしれない。

マチャド争奪戦については、ドジャース、フィリーズ、ブリュワーズといったナ・リーグの球団が獲得レースの先頭を走り、ヤンキース、インディアンスといったア・リーグの球団がその後を追う状況であることが報じられてきた。MLB公式サイトに入ってきている情報によると、オリオールズがマチャドを放出しようとしている球団は、同地区に所属するヤンキースではないという。

今季のマチャドは三塁から遊撃へポジションを移し、96試合に出場して打率.315、24本塁打、65打点、OPS.963という好成績をマーク。これをフルシーズンに換算すると40本塁打、108打点となり、打率、本塁打、打点、OPSの各部門でキャリアハイを更新するペースとなっている。一方、三塁手として2度のゴールドグラブ賞を受賞した守備面では、遊撃で守備防御点マイナス20という数字を叩き出しており、これはア・リーグの全ポジションの全選手のなかでワースト。マチャドが遊撃を守り続けることに拘るようなら、獲得を躊躇する球団も出てくるだろう。

獲得レースの先頭を走っているとみられるドジャース、フィリーズ、ブリュワーズはいずれも遊撃が補強ポイントの一つとなっており、マチャド獲得は少なくとも攻撃面においてはポストシーズン進出に向けて大きな戦力アップとなる。特にドジャースは正遊撃手のコリー・シーガーをトミー・ジョン手術で欠いており、今季終了後にフリーエージェントとなるマチャドを「レンタル」で獲得するのはチーム事情にピッタリの補強と言えるだろう。

メジャー最高クラスの打撃力を誇る遊撃手を手に入れるのは一体どのチームなのか。その答えは早ければ数日以内にも出ることになりそうだ。

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