ロッキーズがブルージェイズから呉昇桓を獲得へ

MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、ロッキーズがブルージェイズから呉昇桓(オ・スンファン)を獲得するトレードが成立目前となっているようだ。現地の複数メディアの報道によると、ブルージェイズはロッキーズからチャド・スパンバーガーとショーン・ブシャードの2選手を獲得する見込みだという。

今季のロッキーズはブルペンの充実を目指してフリーエージェントとなったジェイク・マギーと再契約を結び、実績十分のウェイド・デービスとブライアン・ショウを獲得する大型補強を行ったものの、マギーは防御率5.97、デービスは防御率4.61、ショウに至っては防御率6.98という大乱調。頼れるリリーバーは防御率1.52のアダム・オッタビーノと防御率3.10のスコット・オバーグくらいしか見当たらず、救援防御率はリーグワーストの5.29という惨状に陥っていた。そのため、トレード市場でブルペン強化の可能性を探っていたが、経験豊富な呉を獲得することで決着した格好だ。

今季の呉はリーグ5位の48試合に登板して47イニングを投げ、4勝3敗2セーブ13ホールド、防御率2.68、55奪三振をマーク。カージナルスでクローザー失格となった昨季の不振を脱し、以前の安定したピッチングを取り戻している。日米韓の3ヶ国でクローザーとして活躍した実績があり、デービスの不振が続くようであれば、クローザーとして起用される可能性もありそうだ。

ブルージェイズが獲得する見込みの2選手はいずれもメジャー経験のないマイナーリーガー。スパンバーガーは22歳の一塁手であり、今季はA級で92試合に出場して打率.315、22本塁打、OPS.942の好成績をマークしている。ブシャードも同じく22歳の一塁手であり、チームメイトにスパンバーガーがいる関係で今季は一塁のほか、三塁や外野の両翼でもプレイ。89試合に出場して打率.264、9本塁打、OPS.776という成績を残している。

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