カージナルスがメジャー通算41勝右腕・ロスを獲得

ワイルドカード圏内まで4ゲーム差とまだ十分にポストシーズン進出の可能性があるカージナルス。チームは先発陣の補強としてパドレスからウェーバーとなっていタイソン・ロスの獲得を発表した。今季はマイナー契約からメジャー昇格を勝ち取った不屈の男の力を借りてカージナルスは上昇を目指す。

昨年、ロスはレンジャーズから戦力外となった後、パドレスとマイナー契約を結んで春季キャンプでは招待選手として参加していた。オープン戦では見事にアピールに成功し開幕ロースターに残り、先発ローテーションを守ってきた。ここまで22試合に登板して6勝9敗 防御率4.45の成績を残しており、負け越してはいるものの、日本時間7月13日のドジャース戦では5回までノーヒッターという快投を披露している。

現在のカージナルスは先発のカルロス・マルティネスやマイケル・ワカが故障中ということもあり、先発陣の補強が急務となっていた。今季のロスは開幕から6月まで月間防御率が3点台をキープしていたが、7月は防御率8.87と突如として崩れてしまった。それでもメジャー通算41勝を誇るロスの加入は心強いものとなるだろう。ここまでチーム先発防御率はナ・リーグ2位となる3.54であり、好成績を残しているものの、ポストシーズン進出のためにはまず戦線離脱中のマルティネスとワカの穴を埋めなければならない。

今回の補強は先発陣の補充が目的であり、ロスに対しての期待はとても大きなもの。いわば即戦力としての活躍が求められているに等しいだろう。果たしてロスはチームの救世主となれるかどうか、新天地での活躍に注目だ。

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