折り鶴再生紙に平和願う絵 子どもたちが描く 長崎原爆資料館で展示、31日まで

 被爆地の広島、長崎に贈られた折り鶴を使った再生画用紙に、国内外の子どもたちが平和を願って描いた絵が、長崎市平野町の長崎原爆資料館で展示されている。同市で開催中の「長崎平和アートプロジェクト(ナヘア)」の一環で、31日まで。書道の作品もあり、他の2会場を合わせて計約300点が飾られる。
 折り鶴再生画用紙に絵を描いてもらうプロジェクトは元々、広島の市民グループが展開。今回「ナヘア」に関わる地元作家らが県内で取り組んだ。保育園や児童クラブ、絵画・書道教室などで作家が指導し、8団体計約200点が完成。チェルノブイリ原発事故があったウクライナの子どもらが、昨年までに描いた約100点も一緒に並べる。
 同資料館では屋内の「いこいの広場」に約100点が飾られ、13日は訪れた親子連れや観光客らが見入っていた。ナヘア副代表の画家、内藤修子さん(68)=長崎市=は「子どもたちは、折り鶴に込められた思いを一生懸命理解して描いていた」と話した。
 ほかの作品は長崎新聞社(茂里町)1階で16~22日、長崎ブリックホール(同)で17~29日に展示される。

折り鶴再生画用紙に子どもたちが描いた絵に見入る来館者=長崎原爆資料館

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