W台風は北日本へ 大雨のおそれ続く

台風20号は、昨夜9時頃に徳島県南部に上陸し、きょう午前0時前に兵庫県姫路市付近に再上陸した後、未明には日本海に抜けました。近畿では1時間に80ミリを超える猛烈な雨の降った地点が多数あり、和歌山県では熊野川が氾濫しました。また、台風から離れた地域でも大気の状態が不安定で、静岡県浜松市では、昨夜、竜巻などの突風が発生したとみられています。

このあと台風20号は日本海を北東に進み、今夜には温帯低気圧に変わって、北海道方面へと進む見通しです。そして、先日、奄美地方の中之島で最大瞬間風速51.4メートルという今年一番の暴風を吹かせた台風19号も、実は、まだ朝鮮半島を台風のまま北東に進んでいて、こちらも、今後、日本海を北上します。

2つの台風が合流する形で、北海道付近には前線を伴った低気圧ができるため、北海道と東北北部ではきょうの夕方から非常に激しい雨が降って、あすにかけて大雨となるおそれがあります。19号と20号は、どちらも非常に強い勢力まで発達した台風で、温帯低気圧に変わってからも油断できません。

気象予報士・染井 明希子

画像について:24日午前3時の天気図と衛星画像。

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