知事に石木ダム早期完成求める 佐世保市民の会

 県と佐世保市が東彼川棚町に計画している石木ダム建設事業について、「石木ダム建設促進佐世保市民の会」(嬉野憲二会長)が24日、県庁を訪れ、中村法道知事に早期完成を要望した。
 反対地権者らが事業認定取り消しを求めた訴訟で、長崎地裁が棄却する判決を出したことを受けた動き。嬉野会長は「昨今の異常気象・集中豪雨の頻発の中、老朽化したダムは破損の可能性も否定できない。司法の立場からも石木ダム事業の必要性と妥当性が肯定された」などとする要望書を読み上げ、知事に手渡した。
 中村知事は「異常気象と思える状況が続いている。関係する皆さんの理解を得られるようさらに努力したい」などと話した。

中村知事に要望書を手渡す嬉野会長(右)=県庁

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