ヒュルケンベルグが意気消沈「自分のミスでひどい事故を引き起こしてしまった」

 2018年F1ベルギーGP決勝での大アクシデントに関し、多重クラッシュが起きたのは自分がミスを犯したためであるとニコ・ヒュルケンベルグが認め、次戦10グリッド降格のペナルティを受け入れた。

 18番グリッドからのスタート直後、ターン1に向けたブレーキングを遅らせすぎたヒュルケンベルグは、前を行くフェルナンド・アロンソに激しく追突。アロンソのマシンは宙を舞い、シャルル・ルクレールの頭上を飛び越えてコース外に着地した。3人はその場でリタイアとなったが、幸い誰にもけがはなかった。

 このアクシデントについてスチュワードは審議を行い、ヒュルケンベルグに次戦イタリアGPでの10グリッド降格とペナルティポイント3を科すという裁定が下された。

 アロンソはリタイア後、BBCに対し、「どうしたらあれほどブレーキングポイントをミスすることができるのか、理解できない。あれではスピードが下がらず、コーナーを曲がることなどできない」と述べていた。

 ヒュルケンベルグは今回のアクシデントの原因はメカニカルトラブルではなく自分自身のミスであると認めている。

「今のマシンが空力的にとても敏感であるということを改めて1周目に思い知らされた」と、スチュワードによる裁定が発表される前、ヒュルケンベルグは意気消沈した様子で語った。

「何台かのグループの後ろに来ると、グリップと負荷を大幅に失ってしまう」

「ブレーキを踏んだら、フロントホイールがロックアップしてしまい、滑ったままフェルナンドに突っ込んでしまった。僕が判断ミスをしたのだと思う。ブレーキングが遅すぎ、そして激しすぎた。彼(フェルナンド)にとっても、シャルルにとっても、僕自身にとっても、残念な結果になった」

 ヒュルケンベルグは、ペナルティが確定した直後、Sky F1に対してコメントし、改めて自分の非を認めた。

「グリップレベルについての判断を誤った。最悪の事故だ。気分が悪くなる。僕の行動が間違っていた。僕のミスだ。それがひどい結果につながった。それを受け止め、前に進みたい」

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