【平成の長崎】とどけ!復興への思い 島原に全国から太鼓仲間 平成4(1992)年

 復興の願い山まで届けー。雲仙・普賢岳噴火災害の続く島原市の観光名所、島原城で7月12日、噴火沈静と被災地の復興を願う太鼓が打ち鳴らされ、勇壮な音色が響き渡った。
 島原市では11日から2日間、全国の90団体、約400人が参加して第14回日本太鼓全国講習会が開催。このうち基本、大太鼓など6講座の受講生と南高深江町の「深江太鼓」、福岡県の女性グループが、島原城で日ごろの練習の成果を披露した。
 天守閣西側の特設ステージ前には観光客らも大勢訪れた。各グループが打ち鳴らす豪快な太鼓の響きに聞き入りながら「どうか災害が早く収まりますように…」と願っていた。
(平成4年7月13日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

噴火沈静と復興を願って太鼓を打ち鳴らす「深江太鼓」メンバー=島原城
島原城をバックに太鼓を打ち鳴らす「深江太鼓」メンバー

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