メクル第305号 「原爆」テーマに新聞作り 平戸市立田平中

 平和について学んだことを発信しよう-。平戸市田平町の市立田平中(木寺剛(きでらつよし)校長)の1年生62人は今夏、「ピースをあつめて」を参考に、一人一人が新聞作りに挑戦(ちょうせん)しました。
 調べる力、まとめる力を深めようと、同校は毎年、新聞作りに取り組んでいます。今年のテーマは「広島・長崎に投下された原子爆弾(ばくだん)」。調べ学習に、平和や戦争に関する本、DVD、新聞などを活用しました。
 「見出しを太くしよう」「写真説明を入れよう」。新聞のレイアウトを参考に分かったことや感じたことを、それぞれの視点(してん)でまとめた生徒たち。「平和新聞」「戦時中のくらし」「山王神社新聞」「永井隆(ながいたかし)新聞」などのタイトルや写真、イラストにもこだわりました。8月9日の平和集会で全校生徒の前で発表し、校内に掲示(けいじ)しました。
 広島市にある「原爆(げんばく)の子の像(ぞう)」をテーマにまとめた大石里香(おおいしりこ)さん(12)は「ピースをあつめてを参考に、読みやすくなるよう工夫しました。調べた内容(ないよう)を要約するのがむずかしかったです」と感想。黒崎健太朗(くろさきけんたろう)さん(12)は、原爆で大やけどを負いながらも世界に核兵器廃絶(かくへいきはいぜつ)をうったえ続け、昨年8月に亡(な)くなった谷口稜曄(たにぐちすみてる)さんについて調べました。「谷口さんの言葉や思いなど、調べれば調べるほど、伝えたいことがたくさん出てきた」と話していました。

掲示した新聞を見る生徒たち=平戸市立田平中
谷口さんについてまとめた新聞

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