レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーが、マドリード・ダービーで激突する。
過去81シーズンに渡って激闘を繰り広げたダービーマッチ。リーグ戦では通算163回目となる今回の一戦は、29日にレアルのホームで行われる。
ところで、ホーム、アウェイ両ゲームを勝利する“シーズンダブル”は、ダービーマッチともなれば選手やファンにとって格別の味。マドリード・ダービーでは、レアルは過去81シーズン中21シーズンでダブルを達成している。
そこで今回は、レアルが近年ダブルを達成した中から7シーズンの「ホームキット」を紹介しよう。
1996-97シーズン
・レアル 3-1 アトレティコ ・アトレティコ 1-4 レアル
当時は1994-95、95-96、そしてこの96-97と3シーズン連続でダブルを達成。そしてラ・リーガは優勝を成し遂げた。
ユニフォームのサプライヤーは“犬の足跡”のブランドロゴマークが印象的なKelme。近年ではフットサルのブランドとしての認知度が高いブランドだ。胸スポンサー「TEKA」のロゴマークも懐かしい。
基本的には上から白-白-白の組み合わせだった。
2003-04シーズン
・レアル 2-0 アトレティコ ・アトレティコ 1-2 レアル
1996-97シーズン以来、5季ぶりにダブルを達成したシーズン。ラ・リーガは4位で終えている。
白を基調に黒のスリーストライプスとシンプルなデザインで、胸元のちょっとしたデザインがアクセントに。胸スポンサーは当時存在した「SIEMENS Mobile」だが、ユニフォームとブランドロゴデザインの相性は良かった。
ソックス上部にはチーム名の略称“RMCF”を縦方向にレタリング。比較的珍しい仕様だった。
2005-06シーズン
・レアル 2-1 アトレティコ ・アトレティコ 0-3 レアル
ラ・リーガは2位でフィニッシュも1位バルセロナとは勝点で12も差をつけられ、CLはベスト16止まりと不本意な結果に終わったシーズン。
首周りには襟が付き、全体的にシンプルでクラシックなデザイン。胸のスポンサーロゴも「SIEMENS」のみの表記に変更。なおSIEMENSのモバイル部門は2005年に台湾のメーカーへ売却されたため、翌シーズンは「BenQ SIEMENS」にロゴが変わった。
この2005-06シーズンを含め2000年代のユニフォームはシンプルなデザインが多く、その姿は愛称“El Blanco(エル・ブランコ/白い巨人)”に相応しいと言える。
2007-08シーズン
・レアル 2-1 アトレティコ ・アトレティコ 0-2 レアル
ベルント・シュスター体制での2季目を迎え、ラ・リーガは2連覇を達成した。
90年代のユニフォームのように、このシーズンは紫を多く取り入れたデザインが復活。
胸スポンサーはこのシーズンからオンラインブックメーカーの「bwin.com」が登場する。
背面のネームナンバーは紫色。カクカクとしたデザインが独特かつ印象的だった。
2009-10シーズン
・レアル 3-2 アトレティコ ・アトレティコ 2-3 レアル
クリスティアーノ・ロナウドやカリム・ベンゼマが加入したこのシーズンは、バルセロナとの接戦の末にラ・リーガを2位で終えている。
縫製部分に黄色の糸を使い、レアルのユニフォームとしては珍しいカラーコンビネーションが完成。右胸のロゴマークはホームスタジアム「サンティアゴ・ベルナベウ」をアイコン化したもの。
加入1年目のロナウドは9番を背負った。翌シーズン以降は7番へ変更となる。
2011-12シーズン
・レアル 4-1 アトレティコ ・アトレティコ 1-4 レアル
コエントラン、カジェホン、ヴァランらが加入したこのシーズンはラ・リーガを優勝。最終的に勝点は「100」に到達した。
スリーストライプスやメーカーロゴなどに金色を配したデザインは、レアルの歴代ユニフォームでも異色の存在。
ネームナンバーも金色という徹底ぶりだった。
2012-13シーズン
・レアル 2-0 アトレティコ ・アトレティコ 1-2 レアル
クラブ創立110周年という節目だった2012-13シーズンは、ラ・リーガを2位でフィニッシュ。
紺と青の2色で彩る首回りがちょっとオシャレ。シャツにはシャドーのピンストライプをあしらっている。
左袖にはデザインがユニークな110周年記念パッチを装着。
シャツのデザインに合わせる形で、ネームナンバーはツートンカラーを採用。このカラーリングは好評だった。
なおこの2012-13シーズンを最後に、ラ・リーガにおけるレアルのダブルは実現していない。