TSUKEMENがライブ さださん作詞の合唱曲披露 聖和女学院高コーラス部と共演も

 男性3人組インストゥルメンタルユニット「TSUKEMEN(ツケメン)」が22日、長崎市本尾町の浦上天主堂で「TSUKEMEN LIVE“絆”in長崎・浦上天主堂」を開いた。聖和女子学院高コーラス部(佐世保市)と共演し、長崎市出身のシンガー・ソングライター、さだまさしが作詞した合唱曲「時を超える絆」をお披露目した。

 「TSUKEMEN」のメンバーはバイオリンのTAIRIKUとKENTA、ピアノのSUGURU。全員が音楽大出身で作曲もこなす実力派。今年、結成10周年を迎えることから友情、夢に向かうことの素晴らしさをテーマした合唱曲「時を超える絆」をメンバー3人が共作。曲を発表するにあたり、穏やかで明るい曲調にマッチした演奏場所や合唱団を探したところ、浦上天主堂と同部が候補に挙がり、今回のライブが実現した。
 作詞は同部の希望で、TAIRIKUの父親でもある、さだが担当。歌詞には〈この広い宇宙の中で/同じ時代を生きる奇跡〉など、出会いの大切さを伝えるフレーズがちりばめられている。
 ライブは2部構成で、前半は映画「ゼニガタ」の主題曲「Volcano(ボルケーノ)」やクラシック、ジャズのスタンダード曲を中心に演奏。後半は平和や祈りをテーマに制作した「RAIN」「天の階」などを高い演奏技術で聴かせた。この後、同部の1~3年生27人が舞台に上がり、「時を超える絆」を「TSUKEMEN」の伴奏で合唱。美しい旋律に乗せた澄んだ歌声が会場に響きわたった。
 同部の松本沙和(さわ)部長(18)=3年=は出演後、「この曲を通じて、仲間の存在の大きさに改めて気付いた」と感想。部員の川野日菜子さん(18)=同=は「今回の経験は一生の宝物になる」と話した。TAIRIKUは「音楽を通じ、絆を紡ぐようなひとときを会場一体で楽しむことができてうれしい。この合唱曲が全国で歌い継がれるように、今後も発表の場をつくっていきたい」と意気込みを語った。

荘厳な雰囲気の中で、合唱曲「時を超える絆」を披露する出演者=長崎市、浦上天主堂
巧みな演奏技術を見せる「TSUKEMEN」の3人、(左から)TAIRIKU、SUGURU、KENTA=長崎市、浦上天主堂

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