全国的に傘の出番 前線が秋の空気とともに東へ進む

11日昼過ぎに予想される天気分布。

 きょう11日(木)は低気圧から伸びる寒冷前線が西から東へ進む影響で、全国的に曇りや雨となる。前線は秋の空気を引き連れて東へ進むため、気温の下がる所が多くなりそうだ。

11日午前3時の天気図と気象衛星画像。

 きょうは全国的に厚い雲に覆われて雨の降る所が多くなる。朝の通勤・通学の時間帯は西日本と、東日本・北日本の日本海側を中心に雨となる見込み。
 夜になると西から天気が回復してくるものの、近畿から北日本にかけての広い範囲で帰宅時間帯も雨が残りそうだ。
 曇りマークとなっている東京など関東でも弱い雨の降る可能性があるため、お出かけの際は傘を持っておきたい。

雨とともに気温下がる

11日の各地の天気予報。

 日中の最高気温は全国的にきのうより低く、寒冷前線の冷たい空気がかかる日本海側や北日本で20℃前後、関東を除く太平洋側の各地は22℃前後の見込み。
 福岡の20℃、鹿児島の22℃は11月上旬並みの気温だ。

 一方、東京では25℃予想と関東ではしぶとく蒸し暑さが残る予想。ただ朝晩は20℃を下回る所も多いため、長袖は必要となりそうだ。

来週にかけても変わりやすい天気 気温は平年並みに

17日(水)までの週間天気予報と予想最高気温。

 秋は天気が変わりやすく、この先も周期変化する予想だ。衣替えシーズンでもあるため、地域ごとの晴れるタイミングに注意したい。

 来週にかけての気温は各地とも概ね平年並みで秋らしい気温となる。ただ、10月の上旬は全国的に平年を上回る気温が続いたため、急に寒くなったようにも感じられそうだ。日々の気温変化に合わせて服装を調整していきたい。(気象予報士・野口琢矢)

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