名選手と血縁関係にある選手も珍しくないサッカー界。
近年は兄弟選手の活躍も目立っているが、今回は、母国の代表チームで揃って活躍した“最強の双子”たちをご紹介しよう。
なお、統一するため、データは全てウィキペディアの英語版を参照とした。
カラミャン兄弟(アルメニア)
生年月日:1979年11月14日(38歳)
アルタヴァズド・カラミャン
アルメニア代表:50試合2得点(2000~2010)
アルマン・カラミャン
アルメニア代表:48試合5得点(2000~2010)
双子の合計:98試合7得点
アルメニアの象徴といえば現在ではムヒタリャンだが、それ以前はこのカラミャン兄弟も有名だった。二人とも左利きのサイドアタッカーで、代表以外にもルーマニアなどで活躍している。
ザフアン兄弟(マレーシア)
生年月日:1987年8月3日(31歳)
アイディル・ザフアン
マレーシア代表:71試合3得点(2008~)
ザフアン・アドハ
マレーシア代表:35試合9得点(2008~)
双子の合計:106試合12得点
まだ現役としてプレーしているのが、マレーシア代表のザフアン兄弟。こちらは兄のアドハがFW、弟のアイディルがDFだ。
ベレズツキー兄弟(ロシア)
生年月日:1982年6月20日(36歳)
ヴァシリー・ベレズツキー
ロシア代表:101試合5得点(2003~2016)
アレクセイ・ベレズツキー
ロシア代表:58試合0得点(2003~2016)
双子の合計:159試合5得点
今年7月に揃って現役を引退したベレズツキ兄弟。二人とも武骨なセンターバックで、CSKAモスクワでは本田圭佑とプレーしたことでも知られている。
ファン・デ・ケルクホフ兄弟(オランダ)
生年月日:1951年9月16日(67歳)
ヴィリ・ファン・デ・ケルクホフ
オランダ代表:63試合5得点(1973~1986)
レネ・ファン・デ・ケルクホフ
オランダ代表:47試合5得点(1973~1982)
双子の合計:110試合10得点
あのクライフと同時期にオランダ代表で活躍したファン・デ・ケルクホフ兄弟。双子の先駆け的な存在ともいえる二人はPSVで黄金期を築き、1974、1978年ワールドカップに揃って出場している。
ジェヴワコフ兄弟(ポーランド)
生年月日:1976年4月22日(42歳)
ミハウ・ジェヴワコフ
ポーランド代表:102試合3得点(1999~2011)
マルチン・ジェヴワコフ
ポーランド代表:25試合5得点(2000~2004)
双子の合計:127試合8得点
兄ミハウはセンターバック、弟マルチンはFWとして活躍し、2002年の日韓ワールドカップに揃って出場。ミハウはクバことヤクブ・ブワシュチコフスキに破られるまでポーランド代表の最多出場記録を保持していた。
ラヴェリ兄弟(スウェーデン)
生年月日:1959年8月13日(59歳)
トーマス・ラヴェリ
スウェーデン代表:143試合0得点(1981~1997)
アンドレアス・ラヴェリ
スウェーデン代表:41試合2得点(1980~1989)
双子の合計:184試合2得点
オーストリア系とイタリア系の移民を祖先に持つラヴェリ兄弟。トーマスがGKでアンドレアスがDFだった。トーマスは2度のワールドカップ出場を含む143試合に出場したが、これは後にローター・マテウスに破られるまで当時の世界記録だった。
デリー・バルデス兄弟(パナマ)
生年月日:1967年3月12日(51歳)
ホルヘ・ルイス・デリー・バルデス
パナマ代表:48試合19得点(1991~2005)
フリオ・セサル・デリー・バルデス
パナマ代表:44試合18得点(1991~2005)
双子の合計:92試合37得点
中米パナマが生んだ怪人FWデリー・バルデス兄弟。顔付きから体格、プレースタイルまでほとんど瓜二つのストライカーは、代表での成績もほとんど一緒だった。クラブではフリオがPSGやマラガで、ホルヘは日本のJリーグで活躍している。
ヴヨヴィッチ兄弟(ユーゴスラビア)
生年月日:1958年8月26日(60歳)
ズラトコ・ヴヨヴィッチ
ユーゴスラビア代表:70試合25得点(1979~1990)
ゾラン・ブヨヴィッチ
ユーゴスラビア代表:34試合2得点(1979~1989)
双子の合計:104試合27得点
旧ユーゴスラビア代表で活躍したブヨヴィッチ兄弟。ゾランがDF、ズラトコがFWを務め、ヴァイッド・ハリルホジッチ氏と同じようにフランスでも活躍した。なお、ハリルホジッチ氏はボスニア系、こちらの二人はクロアチア人である。
アルトゥントップ兄弟(トルコ)
生年月日:1982年12月8日(35歳)
ハミト・アルトゥントップ
トルコ代表:82試合17得点(2004~2014)
ハリル・アルトゥントップ
トルコ代表:38試合8得点(2005~)
双子の合計:120試合25得点
「双子のサッカー選手」として世界有数の知名度を持つアルトゥントップ兄弟。ハミトは中盤のダイナモとして、ハリルは生粋のストライカーとして、ブンデスリーガやトルコ代表で活躍した。
デ・ブール兄弟(オランダ)
生年月日:1970年5月15日(48歳)
フランク・デ・ブール
オランダ代表:112試合13得点(1990~2004)
ロナルト・デ・ブール
オランダ代表:67試合13得点(1990~2004)
双子の合計:179試合26得点
オランダ代表とバルセロナで国際的に活躍したデ・ブール兄弟。フランクは世界屈指の左足を持つセンターバックで、ロナルトは華麗なドリブルを得意とする攻撃的MFだった。
「世界最強の双子」という括りであれば、彼らがおそらくはナンバーワンになるのではないだろうか。
ハッサン兄弟(エジプト)
生年月日:1966年8月10日(52歳)
ホサム・ハッサン
エジプト代表:169試合70得点(1985~2006)
イブラヒム・ハッサン
エジプト代表:131試合14得点(1988~2002)
双子の合計:300試合84得点
エジプト代表で活躍したハッサン兄弟は、なんと二人揃って代表で100試合以上に出場。特にホサムは当時の最多出場記録と最多得点記録を樹立した伝説的な選手だった。
なお、出場記録はアハマド・ハッサンに更新(184)されたが、得点記録は未だに維持している。