民泊修学旅行5万人突破 南島原で記念式典 スタート10年 新潟江南高生と祝う

 南島原ひまわり観光協会(内山哲利会長)や長崎県南島原市が推進する民泊修学旅行が11日、累計5万人を突破した。5万人突破の節目となった新潟県の高校を迎え、長崎県南島原市の南有馬体育館で記念式典があった。

 南島原ひまわり観光協会は、農林漁業体験民泊を2009年度に始めた。修学旅行の中高生受け入れは2011年度約250人、2012年度約2800人と増え続け、2015年度は約1万700人。本年度は過去最高の約1万1700人になる見込み。このほか、一般客や訪日外国人旅行者(中国、韓国、台湾)にも対応している。受け入れ家庭は南島原市内176軒が登録している。

 式典で新潟県立新潟江南高の2年生307人や教員を前に内山会長が「5万人突破は大変喜ばしく、皆さんは記念すべき受け入れ校。風光明媚(めいび)な本市での経験を一生の思い出にして」とあいさつ。住民扮(ふん)する天草四郎がサプライズで登場したり、くす玉割りや記念品贈呈をしたりした。生徒は11、12日の1泊2日で家庭との交流や農作業体験、原城跡(世界文化遺産)観光などをした。

 内山会長は「5万人突破は関係者の頑張りのおかげ。受け入れ家庭は高齢化しているが、新規加入してくれる家庭を今後も募り、修学旅行受け入れを年間1万4千人ほどまで増やしたい」と話した。

くす玉を割って祝った内山会長(左)と新潟県の生徒=長崎県南島原市、南有馬体育館

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