ブリュワーズ・アルシアが好調 兄は今季日本でプレイ

ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦を制し、2勝1敗と一歩リードしたブリュワーズ。第3戦では7回表に飛び出したオーランド・アルシアの2ラン本塁打が貴重な追加点となった。アルシアは今ポストシーズンで早くも3本塁打を放ち、下位打線ながらチームの得点源となっている。

メジャー2年目の昨季、153試合に出場して正遊撃手に定着し、打率.277、15本塁打、53打点、14盗塁、OPS.731をマークしたアルシアだったが、さらなる成長が期待された今季は開幕から絶不調。打率が1割台に落ち込んだ5月下旬に5日間のマイナー降格を経験し、6月末に再び打率が1割台に落ち込むと、今度は25日間にわたってマイナーでの再調整を強いられた。AAA級では22試合で打率.341と格の違いを見せつけ、打率.197に終わった前半戦に対して後半戦は打率.290と復調したものの、シーズン通算では打率.236、3本塁打、30打点、7盗塁、OPS.576と各部門で前年から成績が悪化。期待はずれのシーズンとなってしまった。

しかし、ポストシーズンに突入すると、ロッキーズとの地区シリーズ第3戦で9回表にソロ本塁打を放ち、スイープでのリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献。ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズでは、第2戦の5回裏に先制のソロ本塁打を放ち、今日の第3戦でも7回表にリードを4点に広げる2ラン本塁打を放って早くもレギュラーシーズンの本塁打数(3本)に並んだ。ポストシーズンでの5安打のうち3本が本塁打と短期決戦に欠かせないラッキーボーイ的存在となっており、ポストシーズンでの3本塁打はポール・モリターとテッド・シモンズに並ぶ球団史上2位タイの数字である(1位はプリンス・フィルダーの4本)。

ちなみにアルシアの兄は今季北海道日本ハムファイターズでプレイしたオズワルド・アルシア。北海道日本ハムは福岡ソフトバンクホークスとのクライマックスシリーズ・ファーストステージに敗れて今季の戦いを終えてしまったが、オズワルドも弟オーランドの活躍を喜んでいることだろう。

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