レッズがベルを新監督に任命 親子二代でメジャーの監督に

今年4月にブライアン・プライス監督を解任し、ジム・リグルマンを監督代行に据えていたレッズの新監督がようやく決定した。日本時間10月22日、レッズがデービッド・ベルを新監督に任命し、2021年までの3年契約(2022年の球団オプション付き)を結んだことが明らかになった。

46歳のベルは現在ジャイアンツで選手育成部門の副社長を務めており、メジャーの監督に就任するのは今回が初めて。ただし、マイナーではチームを率いた経験があり、2009~2011年にレッズ傘下AA級カロライナ、2012年に同AAA級ルイビルで監督を務めた。また、ベル一家はメジャーを代表する「野球一家」として知られており、祖父ガス、父バディ、弟マイクも元メジャーリーガー。父バディはタイガース、ロッキーズ、ロイヤルズで計9シーズンの監督経験があり、親子二代でメジャーの監督を務めるのはジョージ&ディックのシスラー親子、ボブ&ジョエルのスキナー親子、ボブ&アーロンのブーン親子に続いて史上4組目となった。

ベルは1995年にインディアンスでメジャーデビューし、カージナルス、マリナーズ、ジャイアンツ、フィリーズ、ブリュワーズで計12シーズンにわたってプレイ。マリナーズでは正二塁手または正三塁手として活躍し、1999年に自己最多の21本塁打を放ったほか、2001年には歴代最多タイのシーズン116勝に貢献した。ジャイアンツで20本塁打を放った2002年にはワールドシリーズへ進出(エンゼルスに3勝4敗で敗退)。2013年にカブスで三塁ベースコーチ、2014~2017年にカージナルスでベンチコーチを務めた経験がある。

ブルージェイズとレンジャーズの新監督候補にも挙げられるなど、その手腕を高く評価されていたベルだが、最終的にはマイナー監督時代に在籍した経験のあるレッズで第63代監督を務めることに。なお、監督代行を務めたリグルマンがコーチとしてチームに残るかどうかは現時点では未定となっている。

© MLB Advanced Media, LP.