ブルージェイズの新監督が決定 モントーヨが3年契約で就任

日本時間10月26日、ブルージェイズは今季レイズでベンチコーチを務めたチャーリー・モントーヨが新監督に就任することを発表した。球団の第13代監督となるモントーヨとの契約は2019年からの3年間で、2022年は球団に選択権のあるオプションとなっている。ブルージェイズは同地区ライバルのレイズから貴重な人材を引き抜く形となった。

現在53歳のモントーヨは、メジャーでの監督経験こそないものの、レイズのマイナー組織で18シーズンの監督経験がある。2009年のワールド・ベースボール・クラシックではプエルトリコ代表のコーチを務め、2010年と2011年にはフューチャーズ・ゲームのコーチに選出された。2015年オフにはマリナーズの新監督候補として面接を受けていたが、最終的にはレイズのベンチコーチに就任。今季のレイズは「オープナー」を多用する画期的な投手起用で躍進を遂げたが、データ分析などの一端を担っていたのがモントーヨだった。

新監督の最有力候補としてデービッド・ベル、ロッコ・バルデッリ、ジョー・エスパーダ(アストロズのベンチコーチ)の3名が挙げられていたこともあり、モントーヨの新監督就任は多少の驚きを伴った。しかし、ベルがレッズの新監督、バルデッリがツインズの新監督に就任するなど、有力な候補者を先に他球団に奪われてしまい、ブルージェイズは残された候補者のなかからチームを率いるのに最適な人物を選択したようだ。なお、エスパーダは引き続き他球団の監督候補となっているが、アストロズの留まる可能性も十分にある。

ブルージェイズはメジャー30球団のうち、レイズとアストロズの先進的な取り組みを高く評価しており、それがバルデッリ、モントーヨ(ともにレイズ)、エスパーダ(アストロズ)が新監督候補となった背景にあるようだ。モントーヨはピークを過ぎ、再建期に突入しつつある時期の難しい舵取りを託されることになる。マイナーでの豊富な経験を生かした手腕に注目が集まりそうだ。

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