UEFAネーションズリーグのリーグA1の最終節が行われ、決勝ラウンド進出をかけてオランダがドイツと対戦した。
今試合で引き分け以上に終われば、首位フランスと直接対決で結果が勝っているためグループ突破が決まるオランダ。既にリーグ降格が決定しているドイツとの一戦だったが、序盤から苦戦を強いられる。9分にティモ・ヴェルナーのミドルシュートで先制を許すと、19分にはレロイ・ザネに決められていきなり2点を追いかける展開となってしまう。リーグ初勝利を目指そうとするドイツの猛攻を何とか抑え、これ以上の失点を喫することなく試合を折り返す。
後半に入っても押され気味の状況は変わらない。ドイツの層の厚さを活かした交代策でフレッシュさが失われず、速いテンポの攻撃に防戦一方になる。それでも、ワールドカップ予選敗退の悔しさを味わったオランダは一味違った。クインシー・プロメスが85分に技ありゴールで点差を詰め寄ると、90分ゴール前に残っていたフィルジル・ファン・ダイクが右足で押し込み、土壇場で同点に追い付く。終始劣勢だったオランダが最後に結果を残し、フランスを抑え決勝ラウンド進出を決めた。