昨季のリヴァプールVSレアル・マドリードのチャンピオンズリーグ決勝では、予想外の形から先制点が生まれることになった。リヴァプールGKロリス・カリウスがスローインしようとしたところにレアル・マドリードFWカリム・ベンゼマが足を伸ばし、それに当たったボールがコロコロとゴールへ転がって得点となったのだ。
まさかチャンピオンズリーグ決勝であのような得点が生まれるとは予想外で、ベンゼマの得点はカリウスの不注意が生んだラッキーゴールと言えよう。しかし、ベンゼマ自身は単なるラッキーゴールで片づけてほしくはないようだ。スペイン『as』によると、ベンゼマはあれを狙うのも優れたストライカーの要素だと語っている。
「あのゲームはマドリードでプレイした中でも最高のゲームの1つだと思う。ポゼッション、ファーストタッチ、ドリブル、シュート、全てがね。あのゴールだってテレビで見ているほど簡単ではないよ。みんなイージーと思っただろうけど、そうじゃない。あのゴールには注意力や予測が必要になる。ストライカーにはあのようなシチュエーションを予測することも必要なんだよ」
ベンゼマにとっては狙い澄ました一撃であり、GKがボールを保持していても隙を逃さなかったのは見事と言うしかない。カリウスは足を出してくるとは予想していなかったようだが、結果的にあの予想をゴールに結びつけたベンゼマの活躍もあってレアルは再び欧州の頂点に輝いた。