【平成の長崎】「解夏」フジ系でドラマ化 長崎市内でロケ 平成16(2004)年

 さだまさしさんの小説「解夏(げげ)」が映画に続き、連続テレビドラマ化されることになり、主演の菅野美穂さん、藤木直人さんが参加して、長崎市内で撮影が進んでいる。9日には同市柿泊町の海水浴場でロケが行われた。
 ドラマのタイトルは「愛(いと)し君へ」。「解夏」では、視力を失う主人公の青年を中心に物語が展開したが、ドラマでは、青年に好意を抱く女性の視点を中心に登場人物それぞれの愛情や喜び、苦悩などが描かれる。
 9日のロケでは、友人の葬儀で長崎を訪れた小児科研修医の四季(菅野)と、その友人の兄でカメラマンの俊介(藤木)が海辺で初めて出会うシーンを撮影。美しい青空と海を背景に菅野さん、藤木さんが熱演した。
 今回のロケは10日まで。ドラマ中、終盤の撮影が再び長崎市内で行われる予定。
 「愛し君へ」は、フジテレビ系(KTN)で4月19日から毎週月曜日午後9時から放送される。
(平成16年3月10日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

テレビドラマ「愛し君へ」の撮影に臨む菅野美穂さん(中央)

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