今週は、気温の変化が大きくなりそうだ。週の前半は厚手の上着は要らないくらいの地域もあるが、週の後半は全国的に真冬並みの寒さとなる。日本海側の各地は気温の急な変化だけでなく、荒れた天気や短い時間での積雪にも注意が必要だ。
4日(火)20℃超地点も
これからあす4日にかけては全国的に天気が崩れるが、南風の影響で広い範囲で気温が平年を大幅に上回りそうだ。4日の最高気温は、鹿児島24℃、福岡23℃、大阪と静岡で21℃、金沢20℃、東京や仙台で19℃の予想。札幌でも14℃と、平年より10℃も高くなる見込み。
週末、寒さ厳しい
ただし、5日(水)は北風が吹いて気温の下がる地域が多く、北日本を中心に荒れた天気となる見込み。札幌は5日未明に最高気温(8℃)を観測した後は、ほとんど一日中気温が下がり続ける予想で、夕方には0℃を下回りそうだ。
さらに、7日(金)~週末、週明けにかけては、日本列島上空に強い寒気が流れ込む予想で、北日本だけでなく東・西日本でも気温が下がり、日本海側は広く雪となる見込み。山地を中心に本格的な積雪が予想されるが、西日本の平地でも場所によっては積雪となるおそれがある。なお、北陸や近畿北部、山陰の平野部はこの時季、雪になるほどの低温でなくても、氷あられやひょうが一気に降り、路面がシャーベット状になるケースもある。急な寒さの訪れによる体調変化に注意すると共に、冬用タイヤの装備や暖房器具・設備の点検なども必要だ。
東京も真冬並みに
東京都心は最も寒気の流れ込みが遅い地域となるが、それでも9日(日)の最高気温は10℃、10日(月)は9℃の予想だ。ここ数日と空気感が全く変わってしまうので、余裕のあるうちに寒さ対策をするよう心掛けたい。(気象予報士・高橋和也)