*写真は早田ひな(日本生命レッドエルフ)/©T.LEAGUE
<Tプレミアリーグ2018/19シーズン 12月3日(月)高砂市総合体育館>
12月3日、ノジマTリーグの試合が兵庫県高砂市総合体育館で実施され、日本ペイントマレッツ(以下、ニッペM)と日本生命レッドエルフ(以下、日本生命)が対戦した。両チームともが大阪に拠点を置く「大阪ダービー」も4回目の対戦を迎えたが、今回はツインエース「みうひな」を擁する日本生命が3-1で勝利を掴む結果に。この勝利により、大阪ダービーは3勝1敗で日本生命のリードとなった。
ニッペM VS 日本生命 各マッチの解説
1番:馮天薇/田代早紀0-2 平野美宇/常晨晨
大阪ダービーの行方を占う大事な1番ダブルスを任されたのは、ニッペMが馮/田代ペア、日本生命が平野/常ペアだった。第1ゲームは平野を起用した日本生命ペアがサービスから主導権を握り、ニッペMペアのチキータを封じながら先制することに成功。
第2ゲームも平野が厳しいコースへのドライブを決めるなど、日本生命ペアに好プレーが続き、10-6とマッチポイントを握る。ニッペMペアもなんとか10-10まで追いついたが、反撃もここまで。11-10と日本生命ペアが再びマッチポイントを握ったところで、平野のドライブが決まり、日本生命に先制点が入った。
2番:加藤美優3-0 森さくら
続く2番シングルスは、ニッペMの主軸・加藤美優と日本生命の実力派・森さくらが登場した。ニッペMのエースとしての活躍が期待されている加藤であるが、この試合がTリーグ初出場となった。加藤と森は先日のベラルーシOPでも対戦しており、その際は森がフルゲームデュースの大接戦を制している。
第1ゲームは序盤から加藤がミユータやしゃがみ込みサービスなどの得意技を駆使し、主導権を握る。ラリーでもバック対バックの展開を得点に結びつけた加藤が11-9で先制した。
第2ゲームも接戦が続いたが、勝負どころでサービスエースを決めた加藤がデュースを制し、連取。このゲームで勢いに乗った加藤は第3ゲームも11-4で制し、ストレートで勝利を決めた。
バック対バックを巧みに制した加藤が、Tリーグ初出場での勝利とベラルーシOPのリベンジを同時に果たし、チームマッチを1-1のイーブンに戻す活躍を見せた。
3番:馮天薇 0-3 早田ひな
ハーフタイムのバトンによるパフォーマンスを挟んで迎えた後半戦、3番シングルスでは馮天薇と早田ひな(日本生命)がコートに立った。ロンドン銅メダリストの馮と、Tリーグここまで無敗の早田がぶつかる好カードに、会場も盛り上がりを見せた。
早田が得意の力強いドライブ攻撃で7-1とスタートダッシュを切ると、第1ゲームを幸先よく奪う。続く第2ゲームも、台の中央付近から出す巻き込みサービスを有効に使った早田が連取すると、早くも勝利に王手をかけた。
第3ゲームはカウンターの応酬となるハイレベルなラリーが多く見られるが、最後まで有効なサービスを温存した早田がストレートで勝利。日本生命が大阪ダービー4戦目の勝利まであと1つと迫った。早田はこの勝利でTリーク連勝記録を7に伸ばした。
4番:松平志穂0-3 平野美宇
4番シングルスは、松平志穂(ニッペM)と再び登場の平野の対戦に。松平得意のしゃがみ込みサービスに対しても動じることなく、両ハンド攻撃を仕掛けた平野が第1ゲームを奪った。
第2ゲームも流れは変わらず、松平の攻撃をさらに速いカウンターで返球する平野が地力の差を見せて連取。ニッペMはこれで後がなくなった。
なんとか流れを変えたい松平だったが反撃の糸口をつかめず、第3ゲームは平野が9連続得点でダメ押し。そのまま日本生命の勝利を決めた。
この勝利に村上監督は「早田ひなと平野美宇の力を出し切り、いい戦いができた」と振り返った。
12/3 日本ペイントマレッツ 1-3 日本生命レッドエルフ
馮天薇/田代早紀 0-2 ◯平野美宇/常晨晨
5-11/10-12
◯加藤美優 3-0 森さくら
11-9/13-11/11-4
馮天薇 0-3 ◯早田ひな
7-11/7-11/9-11
松平志穂 0-3 ◯平野美宇
5-11/4-11/2-11
この試合のダイジェスト動画はコチラ
文:ラリーズ編集部