「クスノキ基金」寄付受付け開始 福山雅治さん発案 長崎市役所と原爆資料館に募金箱

 長崎市は、被爆樹木の保存整備費に充てる「クスノキ基金」の寄付受け付けを開始し、長崎市役所本館と長崎原爆資料館(平野町)に募金箱を設置した。

 クスノキ基金は、長崎市出身のシンガー・ソングライター、福山雅治さんが呼び掛けた「クスノキ募金」が母体。所有者が一部負担する必要がある被爆樹木の保存整備費用について、基金を財源にして所有者の負担をなくす。

 募金箱は長崎市役所本館1階の総合案内所と、長崎原爆資料館のインフォメーション、事務室に設置。インターネットなどを通じ、応援したい自治体へ寄付できる「ふるさと納税」の寄付金使途としてクスノキ基金を選ぶこともできる。

 長崎市被爆継承課は「被爆の実相の語り部でもある被爆樹木を協力して保存し、次世代へ伝えたい」と協力を呼び掛けている。

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