アスレチックス ファイアーズ再契約後も先発投手補強を目指す

アスレチックスはホアキム・ソリアを獲得してブルペンを強化したあと、先発投手の補強に目を移し、先月末にノンテンダーFAとしていたマイク・ファイアーズと2年契約で再契約を結んだ。しかし、アスレチックスの先発ローテーションにはまだ複数の空席があり、ビリー・ビーン野球部門上級副社長は「次の補強も先発投手だよ」と引き続き先発投手の補強を目指すことを明言している。エドウィン・ジャクソンとの再契約など、低コストの先発投手の獲得を目指すことになりそうだ。

ビーンは「我々はキャンプに向けて複数の先発投手を探していくつもりだ。野手に関してはとてもいい感触を持っている。ブルペンについても同様だ。つまり、今は先発投手が最優先なのさ」と語り、野手とブルペンの補強がひと段落したことを示唆する一方、先発投手を補強する必要性があることを強調。エース格のショーン・マネイアが左肩の手術を受け、少なくとも来季の大部分を欠場することが濃厚となるなど、先発ローテーションの顔ぶれはほとんど固まっておらず、先発投手の補強が急務となっている。

フリーエージェント市場に残るベストの先発投手は元サイ・ヤング賞左腕のダラス・カイケルだが、予想される契約規模を考えると、アスレチックスがカイケルの獲得に動くとは考えにくい。市場には低コストの先発投手も多数残っており、アスレチックスは今季の快進撃に貢献したジャクソンとの再契約の可能性も含め、コストパフォーマンスを重視した補強を展開していくことになるだろう。

ビーンは「もちろんチャンスがあれば積極的に動くけど、我慢強く待ち続けるつもりだよ。様子を見ながらベストのオプションを探っていくつもりさ」と補強の方針について語っており、補強を急ぐつもりはない様子。先発投手の補強を目指しているチームはまだアスレチックス以外にも残っており、他球団の動向も見ながら、先発投手の補強を進めていくことになりそうだ。

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