平戸支局/平戸城 魅力掘り起こせ

 今年2月、1718年の再築城から300周年を迎えた平戸城。市は来年1月から始まる施設の大規模改修を前に、平戸城本丸を使ったプロジェクションマッピングなどデジタル演出を駆使した夜間イベントで認知度向上を図った。
 平戸城は1981年には約23万6千人の来場者を集めたが、近隣にはハウステンボス(HTB)などの大型施設もあり、近年は毎年6万人台で推移するなど苦戦を強いられていた。
 市は9月1日から2カ月間、記念の夜間イベントを開催。期間中の入り込み客数を7万人と試算したが、荒天が続くなどの影響で有料来場者は目標を下回る約2万3千人に終わった。
 だが一方で、アンケートなどから日ごろ来場機会の少ない若年層の満足度が高いことが分かった。改修後はフェイスブック(FB)や写真交流サイト「インスタグラム」を活用するなど若者が訪れたくなる観光戦略に生かしたいとする。
 市は城内に2021年を目標に宿泊施設の設置を検討している。平戸が誇る観光のシンボルとして、新たな魅力の掘り起こしや外国人の誘客に向けた情報発信など今後の手法に注目が集まる。

◎主なニュース

 ▼市議会が玄海原発再稼働に反対決議▼レストハウスの新築整備方針案を承認▼職業体験イベント「Kids(キッズ)ジョブチャレンジ」盛況▼北松農業高生に「みどりの日」大臣表彰▼「広報ひらど」の特集、全国コンクール写真の部で最高賞▼田平教会が献堂100周年▼中江ノ島にクルーズ船就航▼市が介護就職者に奨励金▼春日集落案内所「かたりな」の来場者が1万人突破

1718年の再築城から300周年を迎えた平戸城=平戸市岩の上町

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