長崎県内外から寄せられた鉛筆などの学用品をフィリピンへ届けるため、高校生1万人署名活動実行委員会メンバーの永石莉里子さん(19)=活水高3年=と宮野春香さん(16)=県立長崎南高2年=、森ひばりさん(17)=純心女子高2年=の3人が4日、現地へ出発した。
同実行委は2001年の米中枢同時テロをきっかけに「高校生1万本えんぴつ運動」を開始。3人は約1万本の鉛筆を届けるほか、自立支援施設の訪問や署名活動などに取り組む。
長崎市大黒町の県営バスターミナル前であった出発式で永石さんは「帰国した後に署名活動のメンバーと共有できるよう、充実した学びの機会にしたい」、宮野さんは「現地の人と交流し、私たちにできることをたくさん見つけたい」、森さんは「フィリピンには教育に恵まれない子がたくさんいる。学用品を届け、少しでも子どもたちが笑顔になれば」と語った。
3人は7日に帰国し、20日に長崎原爆資料館(平野町)で報告会を開く予定。